高校サッカーと現代サッカーで180度異なる動きとは?
高校サッカー(高校選手権)と現代サッカー。
ある場面での同じポジションの選手の動きが180度異なっていました。
- GKへのバックパス
- ルーズボールがGKに転がった時
- 相手のロングボールをGKが処理した時
こうした時の、センターバックが動く方向が正反対でした。
現代サッカーのセンターバック
現代サッカーにおいて、センターバックが「引いて、開く」動きは、ある程度ポゼッションを志向するチームではビルドアップ時の「テンプレート」になってます。
「ポゼッションなんて何の意味ない」と言いそうなMr.モウリーニョのチェルシーでも、今シーズンは数多く見られる動きです。
高校選手権でのセンターバック
では、高校選手権ではどうでしょうか?
GKにバックパスした後(そもそもGKへのバックパスは極端に少ないので、ほとんどはGKがルーズボールを処理する場面)、
センターバックは「前進」します。
テレビで4試合見ただけですが、全体的な傾向と言って間違いないと思います。
高校サッカーではGKからのビルドアップを試みてません。その気配も感じられませんでした。
以下、簡単に「テンプレート」だけ紹介します。
GKからのビルドアップは、相手FWのプレスが1人なら、CB2人(GKを含めて3人)でボールを失わない絶対安全な距離でポジションをとります。
相手FWのプレスが2人なら、CBは大きく開いて、MFの1人が降り、3対2(GKを含めて4対2)で作ります。
アジアカップでの長谷部選手のポジショニングを見ると、日本代表もテンプレートを採用したことがわかります。
ただ、長谷部選手のポジションが低すぎて、数的優位すぎる(図では3対0)場面が多く、その分、中盤で数的不利になっている場面が目立ちました。
こうした「テンプレート」に対しては対策もできており、いつまで有効かはわかりませんが、代表チームも採用するテンプレートを、高校選手権で見られなかったことは残念です。