サッカーゴール
いろいろあるサッカーゴール
多くの人が「サッカーゴール」でイメージすのは、このサッカーゴールですが・・・
実際に使うために購入する立場になると、いろいろなタイプのサッカーゴールがあります。
サッカーゴールをお探しの方に、ゴールを選ぶ基準など、できるだけ分かりやすく紹介します。参考になれば幸いです。
組立式サッカーゴール
日本のサッカー界を支えるジュニア世代(小学生)で最も使われてるゴールは、組立式のサッカーゴールです。
専用のグラウンドを持つチームは極々少数派で、ほとんどのチームは地域の学校のグラウンド、公共団体が管理するグラウンドを借りて練習してます。
据え置きのゴールはあっても、とても練習に必要な数とは言えません。そのため、各チームが組立式のゴールを持ち込んで、その都度組み立てたり、グラウンドに隅っこに置かせてもらいます。
練習用としての使い方がメインなので、とにかく数が必要です。
仮に4年生から6年生まで、学年ごとに分かれて練習するとなると、3学年(グループ)。 1学年(グループ)16人前後、ミニゴール2組あると理想的な練習環境となります。
なぜなら、2つのピッチを作って、(サッカーを学ぶのに最も効率が良いと言われる)4対4のミニゲームができるようなるからです。
用途・目的
- サッカーゴールのない公園や河川敷のグランドでの練習・試合用
- ジュニアチーム主催の大会でゴールが足りない分を補いたい
- 練習用のミニゴールを練習グラウンドに置きたい(常設できる場合)
- 練習用のミニゴールを練習グラウンドに置きたいが、常設できない
サイズ
- 幅2mx高さ1m程度
いわいる「ミニサッカーゴール」です。小学生なら4対4のミニゲームに最適なサイズ。 中学生、高校生の練習でも、トレーニングメニューによっては、ミニゴールがあると密度が高い練習になります。
- 幅3mx高さ2m程度
フットサルサイズのゴールです。小学低学年の練習試合であれば、このサイズでも大丈夫です。ただ、ゴール幅が狭いので、得点が少し少なくなるかもしれません。
- 幅5mx高さ2m
組立式ながら、ジュニアの公式戦で採用されているサイズとほぼ同じ。小学生がシュート練習するにはこのサイズが適当です。
- その他、日本で見かけませんが、ヨーロッパでは幅5mx高さ1m程度の低いシュート専用?のゴールや、幅1mx高さ1m程度のミニゴールもあります。
素材
組立式の素材には、アルミ、ステンレス、PVC(塩ビ)があります。
グラウンドに常設できる場合は、アルミ、ステンレス製がおすすめ。その都度組み立てる必要があるときはPVC がいいでしょう。ただし、PVCの場合は、スペア部品を購入できるかどうか、確かめましょう。
対象
主に小学生ですが、中学生から社会人まで、ミニゲーム用のゴールとしても十分使えます。
一口メモ
組立式だと公式戦では使えませんが、練習試合やプライベートな招待大会なら十分使えます。
エアー(空気)タイプのサッカーゴール
「組立式」とほぼ同じ用途・目的で使われるのが、エアーゴール。ターポリン素材のパイプでサッカーゴールの形を作り、空気を入れます。
空気を入れるだけですので、とても簡単です。組立に悩まずにすみます。
家庭用のおもちゃとしてのゴールから、チーム練習用のゴールまで。おもちゃのゴールはAmazonにたくさんあります。本格的なゴールならAirgoal社が有名ですね。
空気を入れるタイプの問題点は、空気漏れです。
自然に漏れることもあれば、破損して漏れることもあります。補修キット(同じ生地と接着剤で穴をふさぐこともできますが、よほど小さな穴に限られると思われます。
筆者自身は使ったことはありまえんが、「空気が漏れて使えなくなった」と聞いたことがあります。
小さな穴一つで、ゴール全体が使えなくなってしまうので、大変です。パーツに分けて、穴が空いたらそのパーツだけ交換できるようになれば、もっといいゴールになると思いますが、どうでしょうか?
ポップアップタイプのサッカーゴール
「ボール」「味方と相手」「スペース」「ゴール」。
この4つがないと、サッカーになりません。
この中で一番用意しにくいのが、「ゴール」です。
そこで貴重なのがポップアップタイプのサッカーゴール。形にこだわらず、とくにかくゴールを置いて、サッカーを楽しむためのゴールです。
サッカー少年にはもっと「ストリートサッカー」をしよう!と言いたいところですが、本当のストリード(道路)だと危ないので、近所の公園でサッカーしてください。
もちろん、クラブチームのトレーニングにも使えます。たくさん用意して、2対2や3対2のようなゲームにも使っていただきたいゴールです。
用途・目的
- とにかくたくさんのミニゴールを使ったメニューで練習したい
- ストリートサッカー的な練習にしたい
- チームの活動ではなく個人的な遊びとしてのゴールが欲しい
- 自宅の庭に置けるゴールを探している
- 幼稚園での遊びの時間に使いたい
- 近所の公園で親子でサッカーしたい
一口メモ
キーパーを置くと、なかなかゴールが決まりません・・・。キーパーなしのミニゲームでお楽しみください。
各カテゴリー公式戦用のサッカーゴール
サイズ
公式戦で使う場合は、選ぶ余地はあまりません。
まずサイズはルール(大会規定)で決まってます。
種類 | サイズ | 対象 |
---|---|---|
一般用 | 7.32*2.44M | 中学生以上 |
少年用 | 5*2.1M | 小学生 |
フットサル用 | 3*2M | 子供から大人まで |
ビーチサッカー用 | 5.5*2.2M | 子供から大人まで |
サッカーゴールサイズの詳細はこちら。
素材
また、ゴールポストの素材は「アルミ」一択です。
鉄では重すぎて、運ぶのも大変です。万が一、倒れた時のリスクも非常に大きいです。それ以前に、鉄製のサッカーゴールは販売されていないと思われます。
ステンレスも考えられますが、公式戦用のゴールでステンレス製のゴールは見たことがありません。理由はちょっと分かりません・・・ご存知の方、是非教えてください。
アルミ製サッカーゴールを選ぶ場合は「アルマイト処理」が施されているかどうかも基準の一つになります。
アルマイト処理とは、アルミの地素材をコーティングする表面処理のことです。ペンキで塗装しただけでは、塗装がはがれしまいます。
例えば、フリーキックで構えるキーパーが、スパイクの裏で、ゴールポストを蹴るシーンをよく見かけませんか?あれで、塗装が落ちてしまうかもしれません。
しかし、あれでスパイクの土を落として、何か意味あるんでしょうか?疑問です。
ゴールの形
公式戦で使われるゴールには「埋め込み式」と「移動式」があります。
移動式はごく一般的な形のゴールで、埋め込み式はラグビーのポールのように、ポストを地面に埋め込みます。
日本サッカー協会は、「サッカースタジアム標準」で埋め込み式サッカーゴールは、「クラス3(収容人員5000~1万5000人。JFA主催試合、JFL、Lリーグなど対象)以上のスタジアムでは原則的に必ず設置する事項」と定めています。
ですので、JFL以上のチームのホームグランド、あるいはJリーグの試合が行わる可能性のあるグランドでは「埋め込み式」が必要です。
「埋め込み式」は、ゴールポストの土台が土(芝)の中に埋め込まれており、その土台にポストを差し込んで立てます。
「備品」というより、スタジアムの施設の一部といった方がいいかもしれません。
「埋め込み」と言えば、ゴールラインテクノロジー(ゴールの判定を助けるシステム)のカメラはゴールポストに埋め込まれています。
「サッカーゴール 埋め込み式」で検索していただくとわかりますが、埋め込み式のゴールは、ルイ高社の独占ではないでしょうか。
ビーチサッカーゴール
ビーチサッカーはブラジルで始まった、砂の上のサッカー。ワールドカップもあります。ビーチサッカー用のゴールは、サッカーゴールを転用したものではなく、専用のサイズがあります。また、ゴールポストの色が黄色です。
ちなみに、ボールの大きさは5号球で、少し柔らかい専用のボールを使います。
ラモスさんが日本代表に監督するなどして、普及が進んでいると思われますが、まだまだ専用のゴールを準備してある会場は少ないようです。
自主練専用(跳ね返る)サッカーゴール
「サッカーゴール」ではありませんが、最後の番外編として紹介します。
自宅での自主練習用のゴールです。一人での練習ですので、ミニゴールに向かって蹴ると、自分でボールを取りに行かなければいけません。
これが何回も続くと、すぐ練習が嫌になってしまいますね。
近所にこのような遊び場があれば、サッカー少年にとっては幸せなのでしょうが・・・
そこで、練習のパートナーになってくれるのが、キックしたボールが跳ね返ってくれるゴール。通称リバウンダー。球拾い専門のパートナーみたいものですね。
蹴ったらしっかり跳ね返してくれます。ミスしません。しかも、跳ね返りのボールはキックの種類によって変わるので、ボールを自分の置きたい所に留める練習としても最高です。