周りを見るためのポゼッション練習|フリーマンが使えない時もある
![周りを見るためのポゼッション練習|フリーマンが使えない時もある](http://fungoal.com/cdn/shop/articles/blog-tiki-taka-20_{width}x.jpg?v=1640249944)
どちらがいい選手でしょうか?
「青2」が縦パスを受けたシーンです。
![look-always-1 周りを見る1](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/look-always-1.jpg?v=1635734153)
ターンして、ディフェンス二人の間を強引気味に突破。
![look-always-2 周りを見る2](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/look-always-2.jpg?v=1635734153)
ニアサイドを狙ってシュート。ゴール!
個人の能力で局面を打開した素晴らしいプレーです。
![look-always-3 強引にシュート](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/look-always-3.jpg?v=1635734153)
次は同じ状況で「青3」が縦パスを受けたシーンです。
![look-always-4 縦パスを受ける青2](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/look-always-4.jpg?v=1635734153)
青2と同じようにターンして、ニアサイドを狙ってシュート。
しかしゴールから外れてしまいました。
![look-always-5 ターンしてシュートする青2](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/look-always-5.jpg?v=1635734153)
これだけ見れば、当然、得点を決めた青2がいい選手です。
しかし、青3のプレーを巻き戻して見ると、こういうシーンがあったらどうでしょうか?
青3はボールを受ける前に周囲を確認し、ディフェンスのいない方向へターンしていた。
![look-always-6 周囲を見てターン](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/look-always-6.jpg?v=1635734153)
こうなると、どちらがいい選手か、このプレーだけでは判断できなくなりますね。
むしろ、青3に好感を持つのが、Tiki-Takaスタイルです。
しっかり「見て、判断して、実行」してますからね。
いつ見ればいいのか?
違うシーンで、「いつ周りを見ればいいのか?」を考えてみましょう。
青(攻撃側)は、中盤で相手に寄せられ、少し窮屈な状態になりました。
![look-always-7 中盤で少し狭い](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/look-always-7.jpg?v=1635734153)
青2は、パスコースを作ろうと、動きだしました。その際、首を振って周りを見て、前方の青3がフリーなのを確認しました。
![look-always-8 間受け](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/look-always-8.jpg?v=1635734153)
青2は、黄1,2,3の三角形の中心でボールを受ける体制になりました。素晴らしいオフ・ザ・ボールの動きです。
青3は次にすべきプレーがわかっているので、余裕があります。
パスを受けて、テンポよく青3にパスを出しました・・・。
![look-always-9 間受け](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/look-always-9.jpg?v=1635734153)
しかし奪われてしまいました・・・
![look-always-11 あれ](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/look-always-11.jpg?v=1635734153)
何が起きたのでしょうか?
何秒か巻き戻して見ると、このような状態になっていることがよくあります。
いいポジションをとる青2に対して、黄1,2が中に絞って対応しようとしたので、それを見た黄3は、すぐ青3方向へ移動したのです。
![look-always-10 時間をさかのぼってみると](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/look-always-10.jpg?v=1635734153)
黄3のいいプレーでボールを奪うことができました。
では、青2はどうすればよかったのでしょうか?
青2は、三角形の中心に入る直前に、もう一度青3を確認していれば、新しい情報(黄3が青3に移動)が入ってきて、異なる判断(青3へのパスは危ない)に基づいて、プレーできたかもしれません。
![look-always-12 いつ見るか](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/look-always-12.jpg?v=1635734153)
サッカーの試合中は常に状況が変わります。
ですから、いつ?ということではなく、常に周りを見ていなければいけません。
では、そのための練習メニューを紹介します。U10くらいからできると思います。
よくあるポゼッション練習を少し工夫するだけですので、是非お試しください。
フリーマンを見なければフリーマンを使えないポゼッション練習
- グリッド内4対4(3対3でも5対5でも可)でボールキープ
- 四辺のライン上のフリーマン(赤)を使って、ボールを奪われないようにします
![look-always-13 ポゼッション](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/look-always-13.jpg?v=1635734153)
ただし、フリーマンがいつも助けてくれるとは限りません。
- フリーマンは手にビブスを持ったり、地面に落したり、ランダムに繰り返します
- フリーマンにパスを出せるのは、フリーマンが手にビブスを持っている時だけ
- フリーマンはビブスを持っていない時でも、ライン上を動いてパスコースを作ります
- 技術レベルが低い場合は、中にもう一人、いつも使えるフリーマンを入れて、スムーズにボールを動かせるようにします
- つまり、中の選手は、中の状況と、4人のフリーマンの状態(ビブスを持っているかどうか)を常に確認しておかなければいけません
例えば、この状態でボールを保持する青チームが使えるフリーマンはF1とF2です。F3、F4はビブスを手に持ってないので、使えません。
![look-always-14 ビブスを持ったフリーマン](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/look-always-141.jpg?v=1635734153)
青1からパスを受けようとする青2は、動きながら、周囲の状況(特に後ろのフリーマン)を確認し、次のプレーのための判断材料を集める必要があります。
![look-always-15 ルックアラウンド](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/look-always-15.jpg?v=1635734153)