ディフェンスの基本 マンツーマン併用型 ジュニア8人制の場合
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実在するジュニアチームのディフェンスについて紹介します。
王道のゾーンディフェンスではなく、「ボールより前をマンツーマン」という方法ですので賛否が分かれるかもしれません。
こちらの8人制の場合のビルドアップ編もご覧ください。
1-2-4-1を採用した場合で考えます。
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最終ラインで数的優位「1」を作る
相手がワントップの場合
CBの二人で相手のワントップに対応します。
![32-1](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/32-1.jpg?v=1635738473)
相手がツートップの場合
CBの二人に加え、MFの一人が下がり目のポジションを取って数的優位を確保します。
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ビルドアップに対するディフェンス
相手がディフェンスラインからビルドアップを試みる場合、まずトップがプレスにいきます。
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ボールより後ろと逆サイド以外をマンツーマンでマーク
この時、最終ラインでは数的優位「1」を確保したまま、ボールより前の相手に対してマンツーマンになるようポジションを取ります。
「ボールより後ろ」と「逆サイド」の相手はとりあえずフリーにしておきます。
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トップの役割と注意点
- トップのディフェンスはボールを奪うことではなく、方向を限定することが目的
今の場合、GKからパスを受けたCBがGKにパスを返せないようにします。
トップがこのようにプレスにいってしまうと、CBからGK、CBからCBへ簡単につながれて(サイドを変えられて)しまいます。
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サイドを変えられてしまうと、全体がスライドしなければならず、チームのエネルギーを消耗します。
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そのため、トップは「ボールを奪う」より「サイドを変えられない」ことを優先します。
![32-7](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/32-7.jpg?v=1635738473)
サイドを限定することで、黄色のスペースを徐々に狭くしてボールを奪うと明確に意思統一しましょう。
![32-8](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/32-8.jpg?v=1635738473)
相手センターバックがドリブルでボールを運んだ場合
トップが「サイドを変えられないディフェンス」をすると、センターバックがドリブルを始め、トップは後ろから追いかける形が多くなります。
前進するセンターバックに対して、左MFが寄せ、戻ってくるトップと挟みます。
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左MFの注意点
- 自分のマークへのパスコースを切りながらプレスにいく
- ボールを奪うことより、ドリブルする相手に縦に抜かれないことを優先する
- トップが戻る時間を稼ぐ
![32-10](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/32-10.jpg?v=1635738473)
相手チームのビルドアップ能力が高いと、パスコースを切られた選手は動き直してパスコースを作るはずです(1)。
![32-11](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/32-11.jpg?v=1635738473)
この場合は右MFが自分のマークへのパスコースを切りながら、フリーになった相手にプレスにいきます(2)。
この状態になれば、高い確率でボールを奪えるはずです。
![32-12](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/32-12.jpg?v=1635738473)
サイドを変えられてしまった場合
トップがこのボールを追いかけてしまっては消耗が激しいので、右MFが前に出ます。
トップは再びサイドを変えられないような(GKとCBの両方にプレスにいける)ポジションを取ります。
![32-13](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/32-13.jpg?v=1635738473)
右MFは縦に抜かれないディフェンスをします。
同時に「ボールより前」がマンツーマンになるよう全体がスライドします。
「逆サイド」と「ボールより後ろ」はフリーで構いません。
![32-14](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0595/0026/5666/files/32-14.jpg?v=1635738473)
最終ラインでは数的優位を確保したままです。
もし最終ラインで数的同数になってしまうと、1対1の状態では、裏への長いパス1本で危険な状態になってしまいます。