横断幕の布について、選び方を徹底解説
横断幕の材料と言えば布ですね。でも布といってもいろいろ種類があります。当然ですが横断幕にも合っている種類の布があるのです。とは言ってもなかなか横断幕の布を買った経験のある人は少ないと思います。いったいどこで買えばいいのか、どんな布を買えばいいのかわかりませんよね。でも大丈夫です。この記事で横断幕の布について選び方を徹底解説しますのでぜひお読みください。
横断幕の生地は何を使えばいい?
トロマット
トロマットはポリエステル製の布素材で厚みのある生地です。 最大の特徴は非常に発色が良いことです。したがって鮮やかな表現が可能になるため、横断幕にとても向いている素材です。横断幕の中でもグラデーションや写真など複雑なデザインの横断幕に向いています。
一方で、厚みがあって重いため、のぼり旗には向きません。あくまでも上から垂らすタイプの垂れ幕や横断幕に向いています。
スウェード
ポリエステルで作られた厚手の生地です。トロマットと似ていますが、スウェードの方がつるつるとしていて光沢のある点で違います。スウェーデンがルーツなので「スウェード」と呼ばれています。トロマットよりは若干薄手なので、横断幕だけではなくタペストリーやバナースタンドにも向いています。
サテン
サテンは服飾にもよく使われる生地ですのでご存じの方も多いでしょう。シルクのような光沢があって、非常に高級感のある生地です。実は服飾だけでなく横断幕や垂れ幕、タペストリーやバナースタンドにも使われます。高価な商品の宣伝や厳粛なセレモニーでの垂れ幕などフォーマルで高級な印象を演出するのに最適です。
綿ブロード
綿を使った平織りの生地です。 いわゆる普通の綿生地。ワイシャツなどに使われていますね。非常に柔らかな手触りで上品な光沢感があります。 綿なので非常に軽く、手で持ったりかけたりする場合に最適です。
ただ、耐久性はそんなにないため、屋外で何回も使用する場合には向きません。濡れると重くなり、破れやすくなるので、マリンスポーツの応援などにも向きません。屋内のスポーツの応援に向いています。
オックスフォード
少し目の粗い平織りの生地です。非常に軽く通気性が良いことで知られています。服飾に使われることが多いのですが、横断幕にも適した素材です。軽くてシワになりにくいので、のぼり旗や応援旗、国旗などにも使われます。材質が木綿なので比較的リーズナブルな値段で得られるのも特徴です。
横断幕に使う布の選び方
手芸店などで簡単に手に入る布
手芸店では服飾にも使われる綿ブロードやオックスフォード、サテンなどの生地が手に入ります。手芸店ではさまざまな方法で生地が陳列されていますが、布生地は「反物」の形で売っています。反物とは長く巻かれた布生地のことです。買うときはスタッフに頼んで買うサイズ分だけカットしてもらって買います。ただし、反物は幅が決まっており、長さのみを指定する形となります。
業務用の布
トロマットやスウェードなど、業務用の布を売っている会社は一般消費者からの注文は受けませんので、通販などを使って買います。楽天市場やAmazonなどで「業務用 布」と検索するとたくさん出てきますが、業務用のしっかりした布で作りたいならば横断幕の作成自体を業者に頼んでしまうのがおすすめです。横断幕の作成業者はネットで注文を受け付けており、デザインの画像を送るだけでその通りの横断幕を作ってくれます。デザインが難しければ要望を文章で送ればその通りにデザインからやってくれる業者もあります。本格的に作りたい場合は業者に頼むほうが良いでしょう。
横断幕の布を選ぶ際の注意点
布は実サイズよりも大きめに
横断幕の布を選ぶ際にはサイズに注意する必要があります。横断幕のサイズと必要な布のサイズは異なるからです。布を横断幕に加工するには、ほつれ止めの端処理をしなければいけないので、10センチから20センチ程度大きいサイズを購入する必要があるでしょう。
糸は布と合わせる
糸の素材は布の素材と合わせましょう。また、生地の厚みに応じて厚地用の糸、薄地用の糸とありますので、自分の買いたい生地に合わせて買う必要があります。
画材はアクリル絵の具がおすすめ
布に色を塗るための画材は「アクリル絵の具」がおすすめです。水で溶かすことができて、乾くと水に強くなるからです。水性塗料でも塗れますが、布に塗るとごわついたり色合いを損ねたりするため、絵の具のほうが良いでしょう。
まとめ
この記事では、横断幕に使う布について解説しました。布にもさまざまな種類がありますが、横断幕を作る際には発色が良くて加工しやすく、丈夫なものをおすすめします。本格的なものがほしいならば専門業者に頼むとよいでしょう。