子供の運動神経、運動センス向上に不可欠なコーディネーショントレーニング。バランス感覚を鍛えより効果的なトレーニングを!
運動神経を良くしたい、運動センスを良くしたいと思う人は大多数いるかと思います。でも具体的に何をトレーニングしたら良いかよくわからない事が多いかと思います。
今回は運動神経、運動センスを形成するコーディネーション能力とその効果的なトレーニング方法について解説していきます。
コーディネーション能力とは?
出典:写真AC
外界からの感覚情報を脳が感じ取り、身体の各部位に運動指令を送り、合目的的な運動をつくりだして、円滑に実行する能力をいいます。
バランスよくタイミングよく身体の各部位を同時に使っていく力、神経系の運動能力(一般に言われる運動神経)の事です。
よく運動センスがいい、運動神経がいいと言われるのはコーディネーション能力が高いと言えます。
コーディネーション能力を形成するのは以下の7つの能力があります。
リズム
リズム感を養い、動くタイミングを上手く掴む能力。人の動きを真似したり、イメージ通りに身体表現をする事を可能とします。
バランス
様々な空間状況でも体勢を崩さずバランスを保ち、また崩れた体を立て直す能力です。全ての運動の基盤となる能力です。
運動変換能力
状況の変化に合わせて素早く動きを切り替える、また状況の変化を予測して新しい行為に切り換える能力です。
反応能力
合図に合わせて素早く反応して適切に対応する能力で、目や耳、触覚、筋や関節の感覚器からの情報も含まれます。
連結能力
筋肉や関節の動きをタイミングよく同調させて、手足、体幹を協調的に使って身体全体をスムーズに動かす能力です。
(空間)定位能力
動いているものと自分の位置関係を把握する能力です。ボールや味方、相手との距離感を把握して運動を調整するボール競技や体操競技などで欠かせない能力です。
識別能力
手や足、頭部の動きを微調整する際の目との関係性を高め、遊具やスポーツ用具を上手く操作する能力です。
実際の運動場面で必要とされるコーディネーション能力
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例えばサッカーでは
●相手のチャージを受けるも、バランスを保ちながらドリブルをする
➡︎リズム、バランス、運動変換、反応能力、連結能力
●動いている味方の位置を把握して、その距離に見合った強さのパスを出す
➡︎定位能力、運動変換、バランス、連結能力
●ボールの落下地点を瞬時に見極めて、そのボールの軌道、スピードに合わせてバランスを保って足を出してトラップをする
➡︎定位能力、反応能力、運動変換、バランス、連結能力
何気ないプレー中の1つの動作ですが、実は先ほどあげたコーディネーション能力を無意識に働かせる事によって動作を可能としているのです。
神経系の発達はゴールデンエイジの時期が最も成長する
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人間の成長において3歳〜14歳にかけての時期をゴールデンエイジといい、神経系の発達、成長が著しく起こる時期です。5歳までに80%が、12歳まででほぼ100%成長が終了すると言われています。一度構築された神経回路は消える事は滅多にありません。
何年間もやってないのに自転車の漕ぎ方やスキーの滑り方などを身体が覚えているのはこのためです。
この時期に様々な種類の運動刺激を与える事によって、神経回路が構築され運動能力の向上に大きく役に立ちます。
なのでこのゴールデンエイジの時期にコーディネーショントレーニングを行う事は将来の運動能力向上に非常に効果的となります。
コーディネーショントレーニングの例
・ラダーを使って走る
・障害物をおいてダッシュする
・片足でバランスをとる
・片足立ちでバランスをとりながらボールを投げる・蹴る
・違う重さ、形のボールを同じ場所へ投げる・蹴る
・後ろからボールを投げてもらい視野に入ったボールを素早くキャッチする
・掛け声、または合図のあった方向へダッシュする
・しっぽとり鬼ごっこ
・二人組で足でボールをパス、手で風船をパスを同時に行う
・ジャンケンで相手が出したのを見て勝つ、または負けるように出す。足のジャンケンも同様に行う
などなど
コーディネーション能力で上げた
・リズム
・バランス
・運動変換能力
・反応能力
・変換能力
・連結能力
・定位能力
・識別能力
を組み合わせた運動が効果的です。
バランスドームでより効果的なコーディネーショントレーニングを
さらに効果的になるのがバランスを組み合わせた体幹トレーニングです。
こちらのバランスドームを使ってコーディネーショントレーニングをする事でより効果的なトレーニングをする事ができます。
例えば
バランスドームの上に乗って
・スクワット
・その場で足踏み
・ボールを投げる
・ボールを蹴る
・リズムに合わせて手足を動かす
・片足でバランスをとる
・片足でバランスをとりながらボールを投げる、蹴る
・重さや形の違うボールを使う
・パスを狙う標的の位置を変える
と常にバランス感覚を刺激した状態でコーディネーション能力を鍛えるトレーニングが可能となります。
難しい事は考えず、今までやっていたメニューをこのバランスドームの上で行なうだけでかなり効果的なトレーニングとなります。バランスはすべての運動においても重要な要素です。
将来の運動神経、運動センス向上に効果的なコーディネーショントレーニングをゴールデンエイジの時期に是非取り入れて実践して見てください!
バランスドーム詳細⇒バランスドーム