バランストレーニングをイラストで解説|バランスボードは体幹に効く
バランスの重要性
バランスボードやバランスパッドなど、不安定な物の上に立つ時、転倒しないよう、体は自然にバランスを取ります。
この時、お尻・太もも・おなかの筋肉を使います。だからと言って、これらの筋肉を強化するだけでは、バランスはよくなりません。
太い筋肉があっても、バランス感覚がなければ、簡単に転倒してしまうでしょう。
バランスを保つには、鍛えた筋肉を上手に使う能力が必要です。
「上手に使う」とは、関係する筋肉、関節を調整・連動させるということです。
例えば、「腹筋」で考えてみましょう。
一般的なイメージでの腹筋は、「腹直筋」や「腹斜筋」で、体の外側の筋肉、アウターマッスルのことです。「筋トレ」で腹筋をする時はこの腹直筋・腹斜筋を鍛えます。
その内側にある「腹横筋(ふくおうきん)」がインナーマッスルで、一般的なイメージでの「体幹トレーニング」はこのインナーマッスルを鍛えます。
アウターマッスルもインナーマッスルも、バランスとは関係なくトレーニングすることができ、継続してがんばれば、くっきり割れた腹筋を手に入れられるでしょう。
しかし、ほぼ全てのスポーツにおいて、腹筋だけ使うという動作は考えられませんね。
サッカーであれば、接触プレーでバランスを保つために、腹筋が役立ちます。バレーボールであれば、強力な腹筋を使ったスパイクは、より強力なものになるでしょう。
これらの動作をスムーズに行い、鍛えた筋肉を効果的に使うために、バランストレーニングが役立ちます。
ここでは、バランスボードを使ったバランストレーニングを紹介します。
バランスボードの中級者(バランスボードに両足で乗って、バランスを取れる方)向けのトレーニングです。
バランスボードよりもっと簡単なトレーニングから始めたい方はバランスパッドをおすすめします。
バランスボードを使ったバランストレーニング(中級者編)
片足立ち
- 片足をバランスボードの上に乗せ、反対足はバランスボードの前へ
- ひざを曲げて、片足で立ち、そのままの状態をキープする
- 反対足
片足立ち・上半身ひねり
- 片足をバランスボードの上に乗せ、反対足はバランスボードの横へ
- ひざを曲げて、片足で立ちバランスをとる
- 上半身をゆっくりひねり、元に戻す
- 反対側にひねり、元に戻す
- 反対足
片足立ち・両手広げる
- 片足をバランスボードの上に乗せ、反対足はバランスボードの横へ
- ひざを曲げて、片足で立ちバランスをとる
- 両手を広げてバランスをとる
- 反対足
片足立ち・片手・片足あげ
- 片足をバランスボードの上に乗せ、反対足はバランスボードの横へ
- バランスをとりながら、
- 右手(右足でバランスをとっている場合)を上げ、左足を伸ばしてバランスをとる
- 反対足
片足立ち・片手・片足あげ2
- 片足をバランスボードの上に乗せ、反対足はバランスボードの横へ
- バランスをとりながら、
- 左手(右足でバランスをとっている場合)を上げ、左足を伸ばしてバランスをとる
- 反対足
片足立ち・前
- 片足をバランスボードの上に乗せ、反対足はバランスボードの前へ
- 左足でバランスをとりながら、
- 右足を前方に伸ばした状態をキープ
- 反対足
片足立ち・後ろ
- 片足をバランスボードの上に乗せ、反対足はバランスボードの後ろへ
- 左足でバランスをとりながら、
- 右足を後方に伸ばした状態をキープ
- 反対足
片足立ち・前傾
- 片足をバランスボードの上に乗せ、反対足はバランスボードの横へ
- 左足でバランスをとりながら、
- 右足を後方に伸ばし、伸ばした足と胴体が真っすぐなるような状態をキープ
- 反対足
片足立ち・ストレッチ1
- 片足でバランスを保ったまま、足の甲をつかむ
- 反対足
両足立ち・ストレッチ2
- 両足でバランスを保ったまま、前傾、
- 両手でバランスボードを触った状態をキープ
- 反対足
両足立ち・ストレッチ3
- 両足でバランスを保ったまま、
- 後ろで手を組み、腕を伸ばす
- 反対足
両足立ち・ストレッチ4
- 両足でバランスを保ったまま、
- 図のようにして背中で手をつなぐ
- 反対足