気軽に始める瞑想のすすめ!集中が苦手な私が見つけたコツと体験談
瞑想ってなんだか難しいことや特別なことのように感じていませんか?修行のような厳しさがあって、自分にはできないと思っていませんか?
実は私自身もそうでした。瞑想が気にはなるけど、「黙って何十分も座るなんてできないし、ましてや毎日続けるなんて無理!」と思っていました。
そんな私が、瞑想をするようになって10年近く。いろんな変化がありました。
実際に瞑想を続けて思うことは、なにも特別な修行なんかではなく、マッサージやエクササイズのような日々の暮らしに気軽に取り入れるべきものだということです。
「何事も続かない」「難しいことは無理!」という方にこそ聞いてもらい、私の瞑想体験談をご紹介します。
プロフィール
瞑想の経験をお伝えする前に、簡単に私自身のことを書きたいと思います。
36歳女性で現在はフリーランスのライターをしています。
知らない場所に行くことが好きで、高校卒業後にアメリカに留学しました。ドイツにも1年住んでいたことがあります。
卒業後は派遣会社の人材コーディネーターや、飲食店の店舗開発に携わるなど、昼夜もないほどにバリバリ働いていましたが、勤めている会社の経営が突然傾いて倒産するということを二度も経験しました。
そのことがきっかけで、働き方や生き方を見直すようになりました。その中で、四国遍路を歩いたり、様々な成功者の本や自己啓発本を読んだり、瞑想の合宿に参加したり様々な経験をしました。
現在は、自分のライフスタイルを大切にするためにフリーランスで働いています。
私が瞑想を始めたきっかけ
「修行みたいで難しそう」というイメージ
以前から、いろんな友人に「瞑想はいいよ!」「瞑想をしてみたら?」とすすめられていました。瞑想をすることで、心が穏やかになり、小さなことで悩まなくなるということでした。
本などでも、成功者が頭をクリアにした状態で一日をスタートするために瞑想を実践しているというような情報は得ていました。
でも、瞑想といえば仏教の座禅や修行者の行のイメージがあってとっつきにくい気がしていました。
特に、以前の私は無音が苦手で、黙っていることができず、何をしても続けられない性格でした。そんな私が、「黙って瞑想で何十分も座っていられるはずがない!」と思っていて始められずにいました。
黙って座ることが苦手だから行った四国遍路
黙って座ることは無理なので、「歩くことならできるかも?」と思って行ったのが四国遍路でした。行ってしまえば歩くしかない状況になるから、何とかするだろうと思って行くことにしました。
今思えば、歩き遍路も瞑想に近かったのだと思います。ただ歩くだけで、他に考えることはないので、自分の思考と向き合う時間でした。
最初に四国に着いた時には、リュックにたくさんの着替えや物を入れていました。でも、それを全て背負って歩くのは自分。山道は荷物をたくさん持った状態では歩けず、徐々に物を手放すことになりました。
最終的には、着替え1セットと小さなタオル、最低限の日用品だけが手元に残りました。それでも、不自由なく日々が暮せるということが私にとってはとても大きな発見でした。
たくさんの気づきや変化が起きた四国遍路ですが、帰って来てからも「歩くのはできるけど、座るのは無理!」という気持ちは消えずにいました。
ワークショップで出会った「動く瞑想」
四国から帰ってきた後も、瞑想はやらなかったものの自分なりに暮らしや生き方を見直していました。
そんな中で参加した自分の感情のコントロールについて学ぶワークショップで、動きながらする瞑想を教えていただきました。釈迦が悟りを開いたときの瞑想といわれる「ヴィパッサナー瞑想」をアレンジしたもので、スローモーションで歩きながら、そこで起きる感覚に集中するというものです。
「動く瞑想ならできそう!」と思い、実際にやってみました。そうすると、自分の癖など様々な気づきがありました。例えば、意識がすぐに違うことに飛んでいたり、自分が思っているような動作をしていなかったりしていることに気づきました。
これらに気づくことで、日々の行動も変えることができました。
ヴィパッサナー瞑想の合宿に参加
動くヴィパッサナー瞑想のすごさを体感したことで、座る瞑想についても以前より興味がわくようになりました。
ヴィパッサナー瞑想は、本来は座ってする瞑想なのですが、ヨガをしている友人から以前合宿があっておすすめだよと聞いていました。瞑想を教えていただいたワークショップの講師の方も参加したそうで、すすめていただきました。
そこで、思い切ってヴィパッサナーの合宿に参加することにしました。
ヴィパッサナーの合宿は京都と千葉で行われていて、12日間の合宿です。12日間のうち10日間は人と目をあわせたり、会話をしたりせずひたすら瞑想をするという合宿です。
この時も、四国遍路と同じで「行けば何とかなる」精神で飛び込みました。行く前は「10日間も会話せずに瞑想だけしている」なんて、すごく難しいように感じていましたが、人と会話しないほうが楽で余計なことを考えずにすむということがわかりました。
ヴィパッサナー瞑想の合宿は、ヨガをやっている人や瞑想に興味がある方なら聞いたことがあるかもしれません。「興味はあるけど、宗教じゃないの?」など不安に感じているかたも多いと思います。実は私もそうでした。
実際は、全く非営利の団体でボランティアの方たちが運営する瞑想を伝えるだけのための会でした。瞑想に集中するために、合宿中は携帯電話も預けるなど制限があるため、会社で働いている方はなかなか参加する機会がないと思います。
ヴィパッサナー瞑想に興味がある方は、『ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門―豊かな人生の技法』という本が出ています。これ以外にもヴィパッサナー瞑想について書かれた本はあるので、そちらで学んでみてくださいね。
瞑想で変わったこと
瞑想をするようになって本当に多くの変化がありました。生活の様々な場面で、シンプルになって生きやすくなったと感じています。どのような変化があったのか、その一部をご紹介します。
部屋がすっきりして時間もお金も豊かに
以前は、自分の部屋が散らかり放題でしたが、瞑想をして心が整うことで散らかることがなくなりました。現在は、結婚していて一軒家に住んでいますが「片づけられない」と悩んでいた昔が嘘のように家全体がすっきりしています。
物もたくさん持っていましたが、たくさん手放しました。最初は、服から整理して、過去に学んだ本や、キッチンや掃除道具など家事のもの、留学時代の思い出のものなど、家にあるものをたくさん手放しました。一気にではなく、少しずつですが持っていたものの半分以上を手放したと思います。
物が少なくなると、探し物をすることがほとんどなくなり時間を有効に使えるようになっています。昔は、バタバタしていて人との待ち合わせによく遅れたりしていましたが、今は余裕を持って先に行動して、散歩したり、カフェでゆっくりしたりとゆとりの時間があります。
また、同じ物を2個以上買ったり、必要以上のものを買って無駄にしたりということもすごく減ったので、お金も有効に使えるようになりました。買い物にかける時間も減って、その分保存食を作ったり、裁縫をしたり、以前からしたかった暮らしを丁寧にする時間が増えています。
仕事に集中できるようになった
仕事もかなり捗るようになりました。
以前は、仕事をしていても他のことを考えたり、無駄な作業もたくさんしていて1つのことに時間がかかっていました。
瞑想の効果で思考がシンプルになり、今すべきことに集中できるようになりました。作業の順番や流れも考えて効率的にできるようになったので、余計な労力がかからず仕事で使うエネルギーも少なくなったと感じています。
ライターとして書く仕事はもちろんですが、経理などの事務作業や、洗濯や掃除、料理など主婦としての仕事も、以前とは全然効率が違い一緒に暮らしている夫が驚くくらいです。
人とのコミュニケーションでも、以前は回りくどく話していて伝えたいことが伝わらないことが多かったのですが、今は以前より伝えたいことがスムーズに伝わります。その点でも、クライアント様とのやり取りなど仕事もスムーズに進むようになりました。
思考だけでなく身体の変化も
さらに、深く落ち着いて呼吸ができるようになったり、身体に無理のない動きができるようになって体調もかなり良くなりました。
もちろん、直接的な瞑想の効果だけではないですが、年に4~5回は風邪をひいていたのに、今は一度も引かなくなって何年も病院へ行っていません。平均体温も1度上がって、とっても健康な身体になりました。
瞑想は、なんだか宗教的で修行のように感じていたのですが実践して私に起きた変化は、このように日々の生活に直に関わることばかりでした。
初心者でもできる!シンプルな瞑想方法
私自身はこれまで色々な瞑想方法に出会いました。でも、難しいことが苦手で高度な瞑想は長続きしません。
これまで出会った瞑想方法のなかで、シンプルに続けられるおすすめの瞑想法を2つご紹介します。
鼻息を観察する瞑想
どこでもできる簡単な瞑想方法です。
方法は簡単。座って目を閉じて、リラックスした状態で鼻の感覚に集中するだけです。
鼻からは息が自然に出たり入ったりしているので、意識的に呼吸せず息が入ってくる時と出て行く時の感覚を感じます。
ただ単に「無になろう」とすると難しいですが、意識する対象があることで集中しやすいです。
この方法は慣れてしまえば外出先などどこでもできます。ただ、慣れていないと外部の情報に意識が行ってしまいがちなので自宅など他に人がいない場所で行いましょう。
手放す瞑想
この瞑想法も、シンプルで好きな瞑想です。
座った状態で目を閉じます。その状態で、思いついたものを手放していくイメージをするだけです。
やめたいけど癖になってやめられないこと、なんだかついつい買ってしまったものなど、なんでもいいです。たとえば、身体に悪いとわかっていてもついつい甘いものを食べてしまうという方がいますよね。その時の、ついつい食べたくなる気持ちをイメージして、その自分を許し卒業するというイメージをしてみてください。
手放すものも、きちんと手放しているかどうかも難しく考えず、気軽にやってみてくださいね。
無理をせず気楽に瞑想を続けるコツ
忙しい毎日の中で瞑想を続けるってすごく難しいですよね。実は、私自身もしばらくサボってしまう時期もあります。
大切なことは、無理をしないことです。私が色々失敗を繰り返した中で、見つけた続けるコツをいくつかご紹介します。
10分から始めよう!
慣れていない人は5分でも黙って座っていることは大変だと思います。なので、最初は10分程度を目標に瞑想してみてください。続けられなくても自分を責めず、とりあえずトライしてみたことにOKを出しましょう。
最初は集中できなくて当たり前
瞑想を始めると、必ず意識は他のことに飛んで行きます。鼻息に集中していたつもりが、気づいたら全く別のことを考えているということばかりです。それも、気づいただけでOK。また、鼻息に集中し直せばいいだけです。
「できない」と考えすぎると、余計集中できなくなります。瞑想を長く続けている私も、別のことを考えてしまう瞬間がたくさんあります。それにOKを出して、また集中することを繰り返すと、気づけるスピードが少しずつ早くなっていきます。
続けようと気張らない!
瞑想は続けることが難しいですよね。私も、何年も続けようと思っては失敗してきました。「三日坊主」という言葉がありますが、三日すら続けられない時期が続きました。
あるとき続けなければいけない」という気持ちがプレッシャーになっていることに気づきました。「やりたい」という気持ちが起きても「どうせ続けられない」とやらない理由になっていました。
それに気づいてから、「続けられなくていいから今日1回やってみよう」と思えるようになりました。そうすると、気楽にできるので、気づかないうちに継続するようになりました。休んでしまったり、続けられない時期があっても、「また1回やってみよう」と気軽に思えるようになりました。
集中しやすい環境作りも大切
慣れればどこでも瞑想はできますが、最初はちょっとしたことに意識が行ってしまいます。
最初の頃は、できれば周りに物が少ない場所でやると集中しやすいです。自分の部屋で迷走するときも、少し周りを片づけると、周りの物が気にならなくて集中しやすいです。
テレビが好きな人はテレビがない部屋でするとか、スマホが気になる人はスマホを別の部屋に置くとか工夫するだけでもかなり違いますよ。
私の瞑想スタイル
現在は、瞑想は夜寝る前に、一日忙しくなってしまった思考をリセットするためにしています。その他に、電車や飛行機の時間、人を待っている時間や、散歩の時間などちょっとした時に、気づいたときに少しすることもあります。
回数は週4回程度です。毎日続ける時期もありますが、少し回数が減る時もありその時の状況に応じてやっています。
最初の頃は、長く座っていることができなくて難しく修行のように感じてしまうこともありました。今は、ついついおろそかになってしまう自分のことに、ゆっくり目を向けて自分を大切にできる時間だと感じています。修行ではなく自分へのご褒美のような時間です。
まとめ
瞑想に興味がある方は、難しく考えずにまず1回やってみてはいかがでしょうか。修行ではなく心のマッサージをするつもりで、リラックスして座るのがコツです。
毎日続けようと頑張るのではなく、気軽に気が向いたときに取り組んでみてください。
そうしていくと、毎日の生活に少しずつ変化が出てくると思います。思考は毎日の生活や行動に直に反映されているので、静かに座る時間を持って頭の中をシンプルにするだけでいろんなことが変わっていきます。
瞑想以外のことを、ほとんど何も続けられていない私ですが、瞑想はやって良かったと思っています。続けられない、頑張れないという方こそ、是非やってみてくださいね。
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